ローゼンベルグオウゴンオニクワガタ
学名:Allotopus rosenbergii
世間の飼育種削減ブームに緩やかに流されつつあった僕ですが、ここらでグッと踏みとどまって逆らってみる事にします。やらしさ全開のブルジョアクワガタに手を出します。
現在輸入されているローゼンは、幼虫採集されたのちに現地で飼育され羽化した直後のものが大半を占めているようで、手元にあるこの個体もそのひとつ。サイズは♂69mm、♀51.5mmで、実際に手にとってみると体の厚さに驚きます。重厚感てヤツです。
breeding
2012年2月
ちょい昔までは難関種として知られていた本種も、レイシやらカワラやらであっさり攻略可能な昨今。
僕は「カワラビンに♀とゼリーをポーン!作戦」を採りました。もはやプラケすら使わないという手抜きの極み。
こんな感じ。おてがる〜
で、しばらくこれを放っておくと
こうなります。とてもかんたん。
こんなずぼらセットで16頭も得られたのですからコストパフォーマンスは抜群。\190/1本のビンですからね。レイシ材やらカワラ植菌材やら使いだした日には10倍のカネが掛かりますゆえ、貧乏人の同志にはこの方法をおススメします。スペースとらない、金かからない、そして簡単。メリットばかり。
割り出した幼虫は1100ccカワラビンにそれぞれ投入。3〜4ヶ月後に交換予定です。
2013年2月
カワラは苦手・・・。ビンの状態をうまく保つことが出来ず、死亡や羽化不全が相次ぎました。温度は問題ないハズなのですが。しかしその中でも、次世代に向けて♂68mmと♀46mmのマトモなF1ペアがとれたので良しとします。特に、68mmは想定していなかったので少し嬉しかったです。60台なら成功だと踏んでいたものですから。
さらに1ペア買い足して今年も挑戦しようかな。この感じなら70mmは楽に超えられそうです。無論ご期待は乞わない!
2015年3月
さてさて、前回の更新で得た♂68mm♀46mmをペアリングし、またまたカワラビンにポーン!
7頭を回収し、グズグズのカワラビンにグダグダな管理で1年放置、そんな感じでも♂65mm、♀47mmくらいは出てくるモンですから、結構カンタンだなぁ、ちゃんとやったらイイとこ行くんじゃないか?という、お得意の甘っちょろい考えでもって新たに72mmx52mmの大型ペアを用意。
どーん!
あわせて、産卵セットもこんな感じでアップデート!
どど〜ん!
さしずめ「余ったカワラビンをプラケにポーン!隙間もカワラ菌床で埋めて死角なし!!大作戦」といったトコロでしょうか。中プラケに800ccのカワラビンを3本並べ、さらに3本バラしてケース内をカワラ菌床で満たすという、至れり尽くせりの盛りだくさん。余り物の菌糸ビンを利用することで環境問題にまで配慮した100点満点の仕上がり、これで産まぬムシなどいないでしょう。
・追記
しっぱい!!
ちっとも産まないじゃん!!
ま、珍しく気合い入れた時なんて大抵こんなモンです。ざんねーん。
これでローゼンの累代は休止します。